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こころの雫 6

      超人 ピアニストのプレスラー

 テレビでこの92歳のピアニストを聞いた。かつて室内楽のピアノトリオの分野で「ボザールトリオ」は確固たる地位を築いたがそのピアニスト。数々の名盤を残した。

 ボザールトリオとしての活動を閉めて彼はソリストとして活動することになったがその素晴らしい才能に聴衆は引退を許さなかったっと言った方がいいかもしれない。

 テレビに映る彼の顔、全身の表情は音楽に生涯を捧げたそのもので目、口、指、まなざしすべてが物語っている。ショパンの「遺作」(戦場のピアニストのテーマ曲)の演奏は言葉にならない表現の世界にいるようだった。

 

 とにかく長生きして演奏を聞かせて欲しい。2018-1-31にBSで朝放送される。生ではないがテレビでピアノの神髄に触れよう。

ころの雫 5 

 ウィーンフィルのコンマス交代で見るところ

    キュッヘルとダナイローヴァ 



 今年ウィーンフィルのコンマスだったライナー・キュッヘルが45年間活躍し定年で今年退団した。そして新しいコンマスがケルンWDR響コンマスのジョゼ・マリア・ブルーメンシャイン(30歳)に決まった。ブラジル生まれという。これまで旧オーストリア帝国の出身者でかためられていたことを考えるとここにもグローバル化の波がやってきた。ウィーンフィルの音はどうなるか。変わるのか変わらないのか。

さてこれより5年前の2011年に女性のコンマスが選ばれている。ブルガリア人のアルベナ・ダナイローヴァ。女性のみだったそれまでの伝統を覆したのだった。一般団員でも女性が目立ってきた。

そのダナイローヴァの弾き方がキュッヘルとそっくりなのだ。弓のスピードや楽器との角度が直角でぶれることがない。そして「指弓」の完璧さにある。弓の返しが手首だけでなく指が主導している。手の指があたかも振り子のように振られる。そのなめらかな技術は他では見ることがない。そして弟子だったかどうかしからないがダイナローヴァが明らかにそれを受け継いでいるのだ。運弓の華麗なのその妙技をニューイヤーコンサートでまた見たいものだ。

こころの雫 4


ベルリンフィルの指揮者が
       交代することに



ベルリン・フィルの指揮者が変わるという。ロ
シア人のキリル・ペテレンコ。下馬評には全く
出ていないし多くの人が知らない名前だったの
で驚きの声が上がりました。団員の民主的な選
挙によって1回で決まらず何度も何日もかけて
選ばれました。

カラヤン、アバドから今のラトルへ。何が決め
てだったのでしょうか。私の見方はこれまでの
ベルリン・フィルになかった音楽性を求めたの
だと思います。ラトルによってスピード感とメ
リハリ感と精密さは極限に達しました。そして
演奏がはじめから見えてしまう。それを覆した
かったのではないかということです。

ペテレンコの演奏録音は少ないのですがその演
奏は予断できない臨場感があります。音楽の
「間合い」「即興性」を演奏の場で作り出して
いるようです。似通ったものでない毅然とした
演奏スタイルを団員は感じたのではないかと思
いました。

こころの雫 3

ピアニストの真価

  

このところ演奏の素晴らしさとは何かと考させら
れています。非常に個人的な好みということにな
ってしまうのか普遍的なものなのか。

ピアニストのランランやアルゲリッチは今大変好
感を持たれていますが私にはどこかしっくりいき
ません。というのも90歳のピアニストのプレスラ
ーやケフェレック、シフなど音や音楽を聞かせる
演奏を聞くとこちらを支持したくなります。それ
は年齢にもよるのかもしれませんが演奏家の心を
聞きたいと思います

いい演奏は楽器を超越しています。楽器を感じさ
せずに歌手のように感じさせます。逆にマリア・
カラスのように声を感じさせず楽器のように響く
のです。いい演奏に出会えた時生きている喜びを
感じます。

 

 

 

 

 

こころの雫 2
 

ブラームス 交響曲第3番

  マリス・ヤンソンス
    バイエルン放送交響楽団


 人間的なブラームスの心温まる演奏。包容力を持った広い空間を眼前に感じた。雑念を取り去ってくれる素晴らしい演奏でした。
 ところでそのマリスのお父さんアルヴィドはかって東京交響楽団を救ってくれた人です。当時定期演奏会の客は500人くらい入ればいい方で経営が大変苦しい時代でした。レニングラード・フィルをムラビンスキーとともに指揮していたアルヴィドは何度も東京交響楽団の指揮台に立ち手を差し伸べてくれたのでした。私たちの世代はヤンソンスといえばお父さんの方を思い浮かべましたがもう時代が変わりました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

こころの雫 1 

 シューベルト 楽興の時 

  Pf アンドラーシュ・シフ 


 私のヴァイオリンの恩師が日曜日の朝8時5分からNHKラジオ第一で放送されている「音楽の泉」テーマ音楽の演奏は「素晴らしいの一言」だと教えてくれた。
恩師は誰の演奏か知らない。あまり褒めないけどこの演奏は別だと。「シフ」と言えば今ベルリンでは切符がすぐ売り切れる人気だ。心休まる魂を音楽の言葉にした演奏。さすがの評価。